シリコンバッグプロテーゼによる豊胸手術希望の患者さまから、「将来的に胸が垂れると聞いたことがあるのですが……」と不安の声をいただきました。高須幹弥先生に、このウワサは事実かお話をお聞きしました。
Dr.高須幹弥:バストは、加齢と共に乳腺や脂肪が萎縮し、萎んで垂れていくことになるのですが、シリコンバッグプロテーゼは加齢によって萎縮することはありませんから、シリコンバッグプロテーゼで豊胸手術をしたためバストが垂れる、ということはまずありません。
むしろ、シリコンパックプロテーゼによる豊胸手術は、加齢によるバストの垂れを防いでくれます。ただし、その人にあったシリコンパックプロテーゼで豊胸手術をした場合です。
たとえば、もともとAカップの人が160ccくらいのプロテーゼを入れてCカップにしたときなどは、ほとんど皮膚や皮下組織に負担はかかりません。しかし、平均的なバストサイズの人に、500ccのシリコンバッグプロテーゼを入れて巨乳にするなど、その人の胸のキャパシティーをオーバーしてシリコンバッグプロテーゼを入れてしまうと、皮膚や皮下組織が伸ばされてしまい、負担がかかって部分が、加齢とともに垂れてしまうことがあります。
その人本来の胸の大きさに合わせて、無理のない範囲でのシリコンバッグプロテーゼを選ぶことが、美しいバストを手に入れ、垂れを防ぐためには大切なのです。
とはいえ、豊胸に使うシリコンバッグプロテーゼは膨大な種類があります。100ccから300ccなどの基本的なサイズから、めったに使うことはありませんが、400ccや500ccなどの特大プロテーゼもあります。
豊胸手術される方は、どうしても大きなバストになりたいと大きめのサイズを希望する方が多いのですが、大きすぎるシリコンバックプロテーゼは身体に負担がかかってしまうので、私からオススメすることはめったにありません。
そして、形に関しても「ラウンド型」「アナトミカル型」「ロープロファイル」「モデラートプロファイル」「ハイプロファイル」などがさまざまなものがあります。
患者さまの希望によってサイズ、形、ふくらみなどが変わりますので、その形に合わせたプロテーゼの形とサイズを選択させていただきます。
ワンポイント
- シリコンバッグプロテーゼによる豊胸で、バストが垂れることはまずない
- むしろバストが垂れることを防いでくれる
- ただし、特大サイズのプロテーゼを入れた場合は例外