乳首の悩み

陥没乳首です。授乳に問題はありますか?

2016年12月15日


赤ちゃんの手陥没乳首とは本来、乳房の突端に出ているはずの乳首が、乳房の中に埋もれるように、凹んだ状態になっていることです。軽度の場合、日常生活ではほとんど影響はないものの、赤ちゃんに授乳する場合は、ちょっと心配かもしれません。そこで今回は、陥没乳首の人が授乳する際の注意点や、陥没乳首の対処法について紹介します。

このコラムで解説していること

  1. 陥没乳首の原因
  2. 陥没乳首の人が授乳する際の注意点
  3. 重度の陥没乳首を改善するには

■陥没乳首の原因

乳首が陥没してしまう主な原因は、乳房組織の発達バランスが崩れることによると言われています。

乳房は第二次性徴を迎えるタイミングで大きく発達し始めますが、そのときに例えば、乳腺の発達スピードに乳管(母乳を通す管)の発達スピードがついていけないと、乳頭(乳首)が内側に引っ張られるようになり、乳首が陥没してしまうことがあります。そのほか、乳首を支える組織がうまく発達せず、埋もれてしまうこともあるようです。

■陥没乳首の人が授乳する際の注意点

刺激を与えると乳首が出てくる、軽度の陥没乳首の場合、授乳ができないということはありません。ただし、授乳し始めは、赤ちゃんがなかなか乳首をくわえられず、うまくいかないことも少なくありません。そのため、陥没乳首の人は、授乳に備えていくつか対策を行う必要があります。

(1)妊娠中
妊娠中から乳首を引っ張って授乳に備えるよう、医師から指導があるでしょう。入浴中など、乳首が柔らかくなっているときにやさしく引っ張り出して、埋もれた乳首が表面に出てくるよう、ケアをします。この乳首のケアには、子宮を収縮する作用があるので、お腹の張りに注意しつつ、妊娠24週頃から出産までの間、続けて行います。

(2)産後まもなく
妊娠中から続けたケアのおかげで陥没乳首が改善していればよいのですが、まだ完全ではない場合、産後まもなくは授乳に苦労するかもしれません。なぜなら、赤ちゃんも生まれたばかりで、まだおっぱいを飲むのが上手ではないからです。おっぱいを飲むのが上手ではない赤ちゃんと、くわえにくい乳首。うまく授乳ができないことは想像できるでしょう。
その場合、乳頭部を指で挟み、乳首を押し出すようにして赤ちゃんにくわえさせると、多少は改善できるはずです。
乳首の状態によってはニップルシールド(乳頭保護器)を使ってもよいでしょう。本来は乳首を裂傷から守るためのものですが、くわえにくい乳首をサポートする役割も果たしてくれます。
そのほか、凹んだ乳首に汚れが溜まらないよう、清潔にしておくことも大切です。炎症やかゆみを起こすと、授乳ができなくなってしまいます。

産後しばらく授乳を続けていると、赤ちゃんがおっぱいを飲む力も徐々に強くなり、それにしたがって陥没していた乳首が表面に出てくることもあります。様子を見ていきましょう。

■重度の陥没乳首を改善するには

完全に乳首が埋もれていて、刺激を与えても出てこない重度の陥没乳首の場合、そのままでは授乳が困難になります。その場合は手術で陥没乳首を治しておく必要があります。

現在、乳首の形成手術は、授乳機能に影響を与えることなく行うことができます。重度の陥没乳首の場合は、早めに美容整形外科を受診するのがよいでしょう。手術費用は20万~30万円ほどかかりますが、授乳に困難が生じるほど重度の陥没乳首で、なおかつこれから授乳の予定がある場合は、健康保険の適応になるケースもあります。

まずは専門家に相談し、適切な改善方法を探しましょう。