大きすぎる胸

「胸が大きいと肩がこる」のは本当?

2017年11月27日


肩こり胸の大きな人は本当に、胸の小さな人よりも肩がこりやすいのでしょうか?肩こりと胸の大きさについて調べてみたところ、意外なことが分かりました。

このコラムで解説していること

  1. 胸の大きさと肩こりの関係を調べた論文があった
  2. 胸の大きい人が肩こりしやすい、意外な原因
  3. 肩こりを防ぐには

■胸の大きさと肩こりの関係を調べた論文があった

胸の大きさと肩こりの関係、実はそれを調べた医学論文があるのです。タイトルは『Relationship Between Brassiere Cup Size and Shoulder-Neck Pain in Women』。三重大学大学院 医学系研究科を中心とした研究チームにより2012年に発表されたこの論文では、ブラジャーのカップサイズと肩や首のこりの関係を調査しています。

調査対象は看護師、薬剤師、調理スタッフなどの、病院に勤務する女性スタッフ339人。参加者の年齢は18歳~77歳まで幅広く、平均は44.5歳だったそうです。彼女たちに事情を説明した上で、ブラジャーのカップサイズと肩や首の痛みの有無を尋ねたところ、サイズが大きくなる(主にDカップ以上)につれ、ひどい肩こりを訴える割合が多くなるという結果になりました。

結果だけを見ると、たしかに胸が大きいほど肩こりしやすくなるといえそうですが、実はそう単純に言い切ることもできません。この調査では、ブラジャーのカップサイズも肩こりの度合いも、全て自己申告でした。つまり、本当にそのカップサイズが正しいのかを検証したり、肩こりがひどいと言ってもどれくらいなのかを判断したりする客観的な指標がないのです。とはいえ、全くのデタラメとも言えません。胸の大きさと肩こりのしやすさには、少なからず関係があるといえるでしょう。

■胸の大きい人が肩こりしやすい、意外な原因

そもそも肩こりの最大の原因は、肩から首にかけての筋肉が過度に緊張することにあるといわれています。特に影響が大きいとされるのが、僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉。首から背中までを支える大きな筋肉で、この筋肉が緊張する=張ることが肩こりにつながるとされています。

バストを支えるのもこの僧帽筋の力によるところが大きいのですが、それだけに頼っていると、胸がどんどん下垂してしまいます。そこで登場するのがブラジャーです。ブラジャーには胸を支え、キレイな形に保つ力があります。しかし、例えばサイズの合わないブラジャーをしていると、胸をきちんと支えることができず、僧帽筋に余計な負担をかけることになり、その結果、肩がこってしまう…ということもあります。

胸の大きな人の場合、自分の胸に合うサイズのブラジャーが少なかったり、胸を小さく見せたいためにあえて小さなサイズのブラジャーをつけたりということが、比較的多い傾向にあります。このように、胸の大きな人は、サイズの合わない下着をつけることが多く、それが肩こりの原因となっていることも、決して少なくはないでしょう。

■肩こりを防ぐには

したがって、胸の大きな人が肩こりを防ぐには、肩こり予防の定番である、肩~背中の筋肉をストレッチなどでほぐすことに加え、「自分に合ったサイズの下着(ブラジャー)をつける」ということも大切です。最近では、日本人女性の胸が全体的に大きくなりつつあるため、Eカップ以上のサイズでも比較的安価だったり、かわいいデザインだったりするものが増えています。

自分に合ったサイズの下着をつけて、心も体もスッキリと過ごしたいものですね。

今回のまとめ

  1. 胸の大きさと肩こりのしやすさには、それなりの関係があるらしい
  2. 胸の大きさそのものというよりも、サイズの合わない下着によって肩こりが起こるケースもある
  3. サイズの合った下着をつけて、適度なストレッチなどを行うことで、肩こりは予防できる