豊かで美しいバストにしたい。そう願って受けるプロテーゼ挿入による豊胸手術ですが、満足できる仕上がりが得られないなど、新たな悩みを招いてしまうことがあります。
術後に心配される悩みとはどのようなものか、それを未然に防ぐ方法や万一のときの解決法などをご紹介。
また、術後に気にする方が多い「乳がん検診」についても、明確な答えをお届けします。

■術後の様々な悩みを知る・防ぐ・解決する

[豊胸手術後に起きる可能性のある主な悩み]

傷跡が気になる ・通常プロテーゼを挿入するために切開した部分は時間経過とともに徐々に目立たなくなっていくが、患者の肌質や医師の技術などによっては、いつまでも残ってしまうことがある。
形がいびつ
(左右差・段差・
凸凹・シワなど)
・カプセル拘縮によって、プロテーゼが変形して左右差や段差などが起きる。
・リップリングによって、皮膚表面に凸凹やシワなどができる。
・垂れたバストに挿入すると、バストの上部だけが膨らんで、段差になることがある。
感触が硬い・
違和感がある
・カプセル拘縮によって、硬くなる。
・リップリングによって、触るとプロテーゼの縁の感触がわかる。
・温度が冷たい、寝たときにバストが自然に流れないなどにより、違和感を覚える。
心理的な負担 ・時間の経過とともに、違和感の影響や手術をしたことのうしろめたさなどが強くなり、心理的につらくなる。
プロテーゼの破損 ・プロテーゼの老朽化やカプセル拘縮、強い衝撃などによって起こる。
・近年はプロテーゼの耐久性が高まっているが、昔の生理食塩水バッグなどでは、破損の危険も高い。

悩みを招かない!トラブルを未然に防ぐために

[傷跡] ワキの下での切開を確かな技術で!
・プロテーゼはワキの下や乳輪、アンダーバストの下溝を少し切開して挿入しますが、傷跡が目立ちにくいのは元々シワがあり傷が治りやすい部分でもあるワキの下です。
・手術の傷跡は、医師の技術も大きく影響。できるだけ傷を残さないようにするには、ワキの下の横ジワに沿って最小限の切開を行い、極細の糸と針で丁寧に縫合する必要があります。

[形や感触] プロテーゼ選びや挿入位置、アフターフォローが重要!
・形や感触のトラブルを招く大きな原因が「カプセル拘縮」と「リップリング」という現象です。
カプセル拘縮:人工物(異物)に対する人体の拒絶反応で、プロテーゼの周りに被膜ができてプロテーゼを締め付けることで変形させる現象。約1割の人に起こる。
予防策→術後に入念なマッサージを行う。また表面がザラザラとしている(テクスチャードタイプ)のプロテーゼを選ぶと、カプセル拘縮が起きにくい。
リップリング:プロテーゼが波打ったような状態になり、皮膚表面を不自然な状態にしたり、触るとプロテーゼの縁がわかる現象。痩せて脂肪組織がほとんどない人や、大きくボリュームアップすると起こりやすい。
予防策→プロテーゼの挿入位置を見極めることが重要。痩せて脂肪組織がほとんどない人や大きなボリュームアップを望む場合は、皮膚表面に近い乳腺下でなく、その奥にある大胸筋下または筋膜下に挿入するのが望ましい。
*尚、筋膜下への挿入は術後の回復に時間を要するほか、カプセル拘縮が起きやすいなどの理由で、高須クリニックでは行っていません。

[心理的な負担] 丁寧なカウンセリングと自分の意志の強さ!
・術後の身体の変化などを事前のカウンセリングで医師と充分に確認することが大切です。
・そのうえで、バストを豊かに美しくしたという願いの強さを自分自身で再認識し、後悔しないかどうかをしっかり考えることが必要です。

[プロテーゼ破損] プロテーゼの質にこだわって!
・現在、プロテーゼの主流になっているのは、シリコンジェルバッグ。この進化系として、もしもの破損の場合にも形状を記憶して中身が漏れ出さない「コヒーシブルシリコンバック」というものがあります。
・コヒーシブルシリコンバッグは、中のシリコンを衝撃に対する弾力性や強度に優れた特殊構造の膜(バッグ)で包んでいるため、日常生活の中で破損する心配はまずないといわれています。

悩みが起きてしまったときの解決法

傷跡については、レーザーで色をぼかす、皮膚表面を削る、皮膚を移植するなどの方法が考えられます。
形のいびつさや感触、心理的な負担、プロテーゼの破損などについては、プロテーゼを挿入したままでの解決策はなかなかありませんが、プロテーゼを抜いて元の状態に戻すことは可能です。

プロテーゼ除去手術:前回入れたときの切開線を再び切開して引き出す。挿入手術に比べて、手術時間も術後の腫れも少なく、手術跡が目立つこともない。
尚、今度こそ美しい仕上がりを目指す場合は、一旦抜いて新しいプロテーゼを挿入する(交換・入換)や、抜いた後にヒアルロン酸を注入することともできます。

このように悩みを解決する方法はありますが、余計な時間や費用がかかります。そもそもプロテーゼ挿入による豊胸術には、切開手術で異物を挿入するという心理的・体力的なリスクがあり、術後の様々な悩みなどひとつも招きたくないもの。大満足の仕上がりを得るには、安心・安全を重視して良質のプロテーゼを採用しているクリニックで、技術と経験のある医師の手術を受けることが大切です。

■乳がん検診について

プロテーゼが入っていても乳がん検診はできます!

プロテーゼが入っていると、乳がん検診ができないという検査機関があり、触診やエコー検査はできてもマンモグラフィはできないというところもあります。ですが、必要に応じて様々な検査を行ってくれる機関もあります。高須クリニックでは、豊胸術を受けた方へのアフターフォローとして、信頼のおける検査機関をご紹介しています。

良質のシリコンバッグプロテーゼであれば、破損や変形の心配はありません。

乳がん検診のマンモグラフィで、挿入したプロテーゼが破損したり、せっかく美しく形成されたバストが変形するのでは?と心配する方がいます。安価で耐久性の低いプロテーゼの場合、可能性はゼロではなく、これが検査機関や検査の種類を限定している大きな理由です。しかし、コヒーシブルシリコンバッグに代表される良質のものであれば、破損や変形の心配がないため、精度の高い乳がん検診を受けることができるのです。