豊胸手術をしたいけれど、しこりが残ってしまうのではないか、胸に違和感が出てしまうのではないかと、心配している人も多くいます。そこで豊胸手術の安全性について高須幹弥先生に伺いました。

Dr.高須幹弥:豊胸手術といっても、いろいろな手術方法があります。今回はカウンセリングでよく聞かれる心配についてお答えしましょう。

まず、バストの脂肪注入希望の患者さまからよく聞かれるのが、「脂肪注入をすると、しこりができるって聞いたのですが本当ですか?」「乳がんになりやすくなると聞いたのですが」などの質問です。

健康面で心配な「乳がんになりやすくなるのではないか」とのウワサですが、このようなことは絶対にありません。バストの脂肪注入豊胸は、おなか周りやお尻などの余分な脂肪を吸引してバストに注入しますので、異物はいっさい残りません。また、乳がんになりやすくなるなどの報告も、世界中探しても見当たらないので、これはただのウワサであって、安全性は確保されています。

しこりができてしまうことも、腕のいい医者が無理のない範囲で脂肪注入を行えば、しこりができることはありません。ただし、もとのバストに合わない、必要以上の大量の脂肪を注入した場合は、脂肪細胞が正嫡することができず、しこりが残ってしまうことがあります。このしこりが、乳がんのしこりと錯覚してしまうことから、乳がんになりやすくなるなどのウワサも立っているのかもしれません。

高須クリニックでは、手術経験豊富なベテラン医師が正しい手術を行い、できる限り無理をしない範囲で脂肪注入いたしますから、ご安心ください。

そして、シリコンバッグプロテーゼ豊胸手術希望の人からは、「乳首や乳輪の感覚がなくなったり、鈍くなるって、ネットに書いてあったんですが、本当ですか?」と不安がる声をいただきます。

私の答えといたしましては、手術の上手な医者が正しく豊凶手術をした場合は、手術後一時期間隔が鈍くなることはありますが、6~12ヶ月以内には戻るので心配ありません。

シリコンバッグプロテーゼによる豊胸手術は、ワキの下を切開して、乳腺の下や大胸筋の下を剥離し、プロテーゼを挿入します。この剥離操作のときに、肋間から出てきて乳輪や乳頭の近くを支配する神経が少しダメージを受けてしまうことがあります。たとえベテランの医師であっても、多少は神経へのダメージを与えてしまうので、稀に感覚が鈍くなることはあります。もちろん、まったく鈍くならないことだってあります。こういった現象は、太い神経を傷つけてしまうわけではないので、いずれ回復します。その期間が、6~12ヶ月ということです。

ワンポイント

  1. バストの脂肪注入で乳がんになりやすくなることはありえない
  2. バストの脂肪注入でしこりができてしまうのは、キャパシティーを超えて脂肪注入してしまったとき
  3. シリコンバッグプロテーゼによる豊胸手術は、胸の感覚が鈍くなることがあるが、いずれ元に戻る