「豊胸手術で入れたシリコンプロテーゼって、将来石灰化するって聞いたけど、本当ですか?」「シリコンプロテーゼを抜いたら、その場所はどうなってしまうの?」など、シリコンプロテーゼの安全性に関して、質問をいただきました。そこで、高須幹弥先生に、その辺りをうかがってみました。

Dr.高須幹弥:シリコンプロテーゼの石灰化ですが、人間の体内にシリコンなどの異物を入れてしまえば、石灰化してしまうことは起こりえると言えます。シリコンは人間のカラダにとっては異物となりますから、生体反応によって、その異物のまわりにはコラーゲンの被膜で包まれることになります。そこが、年月の経過で石灰化を起こしてしまいます。しかし、高須クリニックでは、可能な限り石灰化を抑えるような適切な手術を行います。さらに、石灰化してしまう可能性があるような悪質なシリコンプロテーゼは使用しないなどの対策を施して石灰化のリスクを下げています。高須クリニックでの手術に関してですが、これらの工夫によって、将来大きな問題が出ることはまずありませんので、ご安心ください。

具体的には、シリコンプロテーゼが石灰化してしまう原因として考えられるのは主に2つ。シリコンプロテーゼの質が悪いことと、手術が雑で、術中・術後の出血が多いということです。

まず、シリコンプロテーゼの質についてですが、悪質なシリコンプロテーゼを使うと、鼻や、胸、骨のラインにきれいにフィットすることなく、デッドスペースを作ってしまう原因になります。そのスペースに、血液や浸出液がたまってしまい、被膜が形成されるときに、壊死した細胞が繊維組織に置換される器質化を起こしてしまいます。そしてその場所は、石灰化のリスクが高くなってしまいます。

良質で生体親和性の高いシリコンプロテーゼは、デッドスペースを作らないようにフィットして、皮膜も薄く器質化が起こりにくいので、石灰化のリスクが低くなります。高須クリニックでは生体親和性が高く、きれいにフィットするシリコンプロテーゼを使用していますので、このような心配はありません。

そして、手術に関しては、手術中や、術後の出血で、シリコンプロテーゼのまわりのデッドスペースに血液が溜まることで、器質化のリスクも高まり、将来的に強い石灰化を起こすことがあります。経験の浅い医師や技術が未熟な医師が手術を行うとこのリスクは高くなるでしょう。だからこそ、手術を受ける際は、経験豊富なベテランにしてもらうほうがいいでしょう。高須クリニックでは、もちろん経験豊富で技術力も高いベテランの医師しかいませんので、手術での石灰化リスクが高まる心配は無用です。

そしてシリコンプロテーゼを抜いたあとのスペースですが、このスペースはなくなります。身体の中にプロテーゼがあるうちは、被膜に覆われて、組織とは癒着しないようになっています。プロテーゼの除去に関しては、癒着が起こっていないので、比較的簡単に抜くことができます。そして、抜いたあとのスペースですが、残った被膜は異物ではなく体内で作られたものですから、被膜同士がくっついて残ったスペースを埋めることになり、抜いたあとの空間は完全になくなります。

被膜も数カ月から数年の間でほとんど体内に吸収されますので、豊胸のシリコンプロテーゼを抜いたあとは、ほとんど入れる前の状態に戻ることになります。

ワンポイント

  1. 質の悪いシリコンプロテーゼや手術する医師の技術によって、石灰化のリスクは高まる
  2. シリコンプロテーゼを抜いたあとは、空間などできず元に戻る